こんにちは、だつりょくまんです。毎年のように日本列島に飛来する黄砂。中国では、黄砂が発生した回数がここ10年で最も多いとの報道も出ています。本日は、その黄砂について、書いていきたいと思います。そもそも黄砂とはどのように発生するのでしょうか?
【黄砂現象について】
黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた砂やちりが、上空の風によって運ばれ降りてくる現象をさします。日本における黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
【黄砂の観測について】
黄砂の観測には、2種類あります。
目視による観測
各地の気象台では、空中に浮遊した黄砂で大気が混濁した状態を観測者が目視で確認した時を、黄砂として観測しています。黄砂の観測では、黄砂の観測を開始した時間と終了した時間、決められた観測時間の視程等を記録しています。
測器による観測
気象庁では、地上設置型の測器であるスカイラジオメーター、気象衛星などのリモートセンシング技術による観測装置を用いて、黄砂などのエーロゾルの観測を行ています。
【黄砂の予測について】
黄砂分布の予測には、黄砂発生域での黄砂の舞い上がり、移動や拡散、降下の過程等を組み込んだ数値モデルを用いています。気象庁のHPでは現在時刻から3日先まで(6時間ごと)確認することができます。
【黄砂の影響について】
黄砂によって、車が汚れたり洗濯物が干しづらくなったりと身近な問題が発生しています。
また、、風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、発生減地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して、地球全体の気候に影響を及ぼしています。
加えて、海洋へも降下して、海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して、海洋生態系にも大きな影響を与えていると考えられています。
黄砂が日本列島に飛来するのは3月と4月がピークですが、5月もたびたび飛来することがあるため、注意が必要です。
【黄砂への予防と対策について】
車に黄砂が付着してしまった場合は、タオルなどで拭くと細かなキズをつけてしまうことがあるため、高圧洗浄機などで水洗いをしましょう。また、洗濯物は、部屋干しを行いましょう。目・鼻・皮膚などのアレルギー症状と関連があり、目のかゆみ、くしゃみ等が出やすくなる人が多くいると思います。私もそうですが喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方は、咳が出てしまうこともあります。そのため、予防として、①飛来予測を見て②不要不急の外出を避ける③外出が必要な場合はマスクを着用する。ようにしましょう。
毎年この時期に大変な黄砂。しっかりと自分でできる予防と対策を行い、乗り切りましょう。くれぐれも体調を壊さないようにしてください。
では、まったり~!