こんにちは、だつりょくまんです。前回は、金融資産・顧客の保護と法律について、書いてきました。
今回は、金融商品の種類について、書いていきたいと思います。一緒に勉強を頑張っていきましょう。
【金融商品の分類方法】
金融商品の性格を分類する上で、基準となるものは主に3つあります。それは、安全性・流動性・収益性です。
安全性
内容:損失が発生する可能性
ポイント:金融商品の価格の変動・金融商品から得られる利益の変動・債券や株式などの発行体の財政健全性・取扱い金融機関の経営の健全性
内容:どの程度自由に現金化できるか
ポイント:中途解約が可能か・満期や据置期間・換金の手続きはしやすいか
収益性
内容:予想される利益
ポイント:どの程度のインカムゲインが期待できるか・どの程度のキャピタルゲインが期待できるか
金融商品の安全性
金融商品の安全性のポイントは大きく2つあります。それは、金融商品の購入代金(=元本)や、金融商品から得られる利子等に関する安全性です。
元本支払いの確実性
金融商品の購入代金である元本が、換金時までは減らないことを保証している金融商品は元本保証があるといいます。一方、金融商品の価格が変動し、換金しようとすると購入代金を下回ること等を元本割れといいます。
利子等支払いの確実性
金融商品から得られる利子、配当、分配が変動しないものを固定型、変動するものを変動型といいます。固定型には定期預金などが該当し、変動型には普通預金や株式や投資信託等があります。
※元本割れの可能性のある金融商品には、株式や債券、投資信託などがあります。
金融商品の流動性
金融商品の流動性とは、現金化のしやすさです。主なポイントは、運用に必要な期間はどれくらいかという点と、売却あるいは解約を申し込んでから現金化までの期間です。
運用に必要な期間
運用期間(満期)が決まっていたり、払い戻しができない期間(据置期間)がある場合、運用期間中は現金化ができないので、流動性は低いことになります。また、期間中の解約(中途解約)が可能なものであっても、解約手数料がかかる場合があります。
※定期預金を中途解約すると、中途解約利率が適用されます。
換金の手続き
金融機関の店頭やATM、スマホで解約が可能なものから、事前に申込みが必要なものまで、様々なケースがあります。また、換金の手続きをしてから、実際に現金が振り込まれるまでの期間も、金融商品によって異なります。
金融商品の収益性
金融商品の収益性とは、運用で得られる利益がどのくらい大きいのか、ということです。金融商品の利益は、運用期間中に発生するインカムゲインと、売却等で得られるキャピタルゲインの2つがあります。
インカムゲインとは、金融資産の保有時に発生する収益のことで、預貯金なら利息、株式なら配当が該当します。
金融商品の売却時に得られる収益のことです。株式や債券、投資信託などで、購入価格よりも売却等の価格が高ければ、値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることができます。
※金融商品の売却時に、値下がりした損失はキャピタルロスといいます
収益性と安全性の関係
金融商品において、基本的には、収益性と安全性は両立しません。高い収益が期待できるものは、損失が発生する可能性も高くなります。一方、収益性が低いものは、損失が発生する可能性も低くなるので、安全性は高まります。
【金融商品の分類】
主な金融商品
安全性・流動性・収益性における、◎は非常に高い、〇は高い、△は中程度、×は低いを表します。
内容:満期などの期間がなく、いつでも預入れ、引出しが自由にできる。元本保証あり。ゆうちょ銀行の場合は、通常貯蓄と呼ばれる。
安全性:◎
流動性:◎
収益性:×
定期預金
内容:満期がある。中途解約は可能だが、中途解約をすると利回りは下がる。元本保証あり。ゆうちょ銀行の場合は定期貯金・定額貯金と呼ばれる。
安全性:◎
流動性:〇
収益性:×
外貨預金
内容:為替レートの変動によって、元本割れの可能性がある一方、円安になった時に外貨から円に戻せばキャピタルゲインを得られる可能性がある。
安全性:△
流動性:〇
収益性:△
債券
内容:満期まで保有すれば、元本は戻ってくるが、途中売却をした場合は、元本割れの可能性がある。一般的に、預貯金よりも利回りは高い。
安全性:〇
流動性:△
収益性:△
内容:投資対象によって、安全性と収益性が変動する。元本保証はない。分配金(インカムゲイン)が得られる。
安全性:△
流動性:△
収益性:〇
株式
内容:価格の変動は激しく、元本保証はない。企業業績により配当金(インカムゲイン)が得られる。売却をしてから現金になるまで時間がかかる。
安全性:×
流動性:△
収益性:◎
以上が、金融商品の種類についてでした。自身の人生のステージに応じて、金融商品の保有比率を変えて、資産を増やしていく必要があります。独身で2・30代の方であれば、株式の比率を上げてリスクをとってもよいのでは?と私は考えています。
では、まったり~!