こんにちは、だつりょくまんです。前回は、ポートフォリオ理論について、書いてきました。
今回は、デリバティブ取引について、書いていきたいと思います。一緒に勉強を頑張っていきましょう。
【デリバティブとは】
そもそも英語のデリバティブという単語は、派生的と訳されています。この派生的というのは、すでにあるものから二次的に生じるという意味で、金融商品としてのデリバティブは、金融派生商品と呼ばれています。具体的には、株式デリバティブや債券デリバティブのように、既存の金融商品から二次的に生じたものです。
デリバティブの原資産
デリバティブが関係している元の金融商品のことを原資産と呼びます。株式デリバティブであれば、原資産は株式となります。また、原資産が金利である金利デリバティブや、為替である為替デリバティブなどがあります。
※金や石油の価格を原資産とする商品デリバティブや、気温や二酸化炭素の量を原資産とするデリバティブもあります。
【デリバティブ取引とは】
デリバティブの取引方法は、主に3種類あります。先物取引、オプション取引、スワップ取引です。
先物取引
先物取引とは、ある原資産を、将来のある期日までに、あらかじめ決められた価格で売買することを約束する取引のことです。
・先物取引のポイント
事前に売買の価格を決めておくことができるため、価格変動リスクを回避・軽減することができます。
先物取引による利益と損失
〇カ月先の取引を金額を決めておこなうため、実際の差額との間で利益と損失が生まれます。
オプション取引
オプション取引とは、将来のある期日までに、原資産を一定の価格で購入する、あるいは売却する権利を取引することです。買う権利をコール・オプション、売る権利をプットオプションといいます。
※オプションには、期日(=取引最終日)まで、いつでも権利行使ができるアメリカンタイプと期日にだけ権利行使ができるヨーロピアンタイプがあります。
コール・オプション
コール・オプションを買った人は、将来ある期日(まで)に、原資産を一定の価格で購入する権利を持つため、その価格以上に値上がりすれば、利益がどんどん大きくなります。逆に、コール・オプションを売った人は、安く売らなければならないため、値上がりした分はすべて損失になります。
プット・オプション
プット・オプションを買った人は、将来のある期日(まで)に、原資産を一定の価格で売却する権利を持つため、その価格以下に値下がりすれば、利益がどんどん大きくなります。逆に、プット・オプションを売った人は、高く買うことになるため、値下がりした分はすべて損失になります。
オプションのプレミアム
オプションの買い手は、オプション料でもあるプレミアムを支払います。オプションの買い手は、権利行使をしなければ損失はプレミアムに限定できます。一方、オプションの売り手は、利益はプレミアムに限定されますが、損失は原資産の価格次第となります。
スワップ取引
価値が等しいものの交換(=スワップ)というのが、もともとの意味です。同じ通貨で異なるタイプの金利を交換するのが金利スワップ(たとえば、変動金利を固定金利に交換)、異なる通貨を交換するのが通貨スワップです。
通貨スワップの例
異なる通貨同士で、将来の金利や元本、または元利金を交換するのが通貨スワップです。例えば、ドル建て債券を購入した場合、利息と元本の償還はドル建てで行われます。そのままだと、為替レートの変動による為替変動リスクがありますが、事前に、一定の為替レートによる通貨スワップを行えば、為替変動リスクを回避・軽減できます。
ヘッジ取引
現物の価格変動リスクを、反対ポジションの先物取引などで回避または軽減する取引。将来の値下がりに備えて先物などを売り建てておくのを「売りヘッジ」、値上がりに備えて先物などを買い建てておくのを「買いヘッジ」と言います。
現物価格と、この現物を対象とする先物価格に価格差がある場合、割安な方を買い、割高な方を売るというポジションで価格差を利益として得る取引をいいます。
スペキュレーション取引(投機取引)
先物の将来価格を予想したポジションを取り、相場が予想通りに変動したら反対売買で利益を確定する取引をいいます。
以上がデリバティブ取引についてでした。デリバティブ取引も今後行っていく必要があると考えていますが、手数料が発生することが果たしてよいものなのか?と疑念もあるため、もう少ししっかりと勉強をしたうえで決めていければと思います。
では、まったり~!