こんにちは、だつりょくまんです。前回は、金融商品と税金について、書いてきました。
今回は、ポートフォリオ理論について、書いていきたいと思います。一緒に勉強を頑張っていきましょう。
【資産運用のための重要理論】
ポートフォリオは、金融機関に所属するプロの機関投資家だけでなく、個人投資家にとっても重要です。安定した資産運用をするためには不可欠といえるからです。
ポートフォリオについて
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、保有する資産の組み合わせのことです。そして、ポートフォリオ運用とは、様々な金融商品に投資をして、安定した資産運用を行うことを指します。
アセット・アロケーションとは
アセット・アロケーションとは、運用する資金を、国内外の株や債券など複数の金融商品に、どのような割合で投資するかを決めることです。アセット・アロケーションの配分の比率は、運用する人の資産状況やリスクの許容度、運用目的などによって異なります。
※アセットとは資産、アロケーションとは配分という意味です。
ポートフォリオは、組み合わせる株式や投資信託の個別銘柄を重視します。これに対して、アセット・アロケーションは、どの種類の資産(国内株式・債権、海外株式・債権、不動産など)にどれだけの資金を配分するか、に重点を置きます。
ポートフォリオの期待収益率について
ポートフォリオの期待収益率とは、投資家がそのポートフォリオで運用する際に期待する収益率のことです。実際には、ポートフォリオに組み入れた各金融商品の期待収益率を、ポートフォリオへの組入比率で加重平均した値となります。
・投資のリスクとは
投資のリスクとは、投資によって利益や損失が発生する不確実性のことです。したがって、リスクが大きいというのは不確実性が大きいということで、リスクが小さいというのは不確実性が小さいということになります。
※リスクは、金融商品の価格の変動の振幅、という意味でも使われることが良くあります。
・投資リスクを低減させる「相関係数」とは
ポートフォリオの投資リスクを抑える(=不確実性を低くする)ためには、異なった価格の動きをする資産や銘柄を、組み合わせることが有効です。その際、ポイントとなるのは相関係数です。相関係数とは、資産や銘柄の値動きの傾向が、どれくらい同じなのかを表す数値です。
※一般的な言葉としてのリスクは、危険という意味なので、投資のリスクというと、損失のことだと思われがちですが、利益の発生も含みます。
・相関係数のしくみ
個別の金融商品や資産同士の値動きが似ているのかどうか、を判別する数値です。具体的には、0を中心として、-1~+1の範囲で表されます。
1、値動き
-1:全く逆の値動き
0:値動きは無関係
+1:全く同じ値動き
2、リスク低減効果
-1:リスク低減効果が最大
+1:リスク低減効果はない
システマティックリスクとは、分散投資を行ってもなくすことができないリスクのことです。また、分散投資をすることによって、小さくすることができるリスクを非システマティックリスクといいます。
※ポートフォリオのパフォーマンスを評価する指標にトレイナーレシオがあります。市場平均の収益率に対する感応度であるベータβ値を、リスクの尺度として用います。
シャープレシオとは、リスクに対してどれだけのリターンを得ることができたのかを表す指標のことです。
シャープレシオ=(ポートフォリオのリターン ‐ 安全資産のリターン)÷ポートフォリオのリスク
安全資産とは預貯金などの元本保証がある金融資産のことです。また、リスクを表す標準偏差は、数値が大きいほどリスクが高いことを意味します。
この計算式によって算出された数値が大きくなるほど、低いリスクで高いリターンが得られる運用効率が良いポートフォリオであるということを表します。
※シャープレシオは、投資信託を評価する指標にもなっています。大きいほど優良な投資信託であるとされます。
以上が、ポートフォリオ理論についてでした。上昇相場の時は忘れがちなポートフォリオ。私自身も実際、調子が良いため、ポートフォリオを組まずに、上昇している投資手法に全額をつぎ込んでいる状況です。いつかは暴落が出てくることは間違いないため、どこかでポートフォリオをしっかりと考えてリスクヘッジも行う必要がありますね。ぼちぼち考えていきたいと思います。
では、まったり~!